![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
オーナー・シェフ 小竹氏にお話を伺いました。 |
![]() オープンして13年、毎日店の中がお客さんであふれかえり、さらに土日の来客数が平日の1.5倍という状況、気づくと、いわゆるストレスがたまる店になっていました。 狭い空間にお菓子をたくさん陳列して、迷路を辿るかのようにお菓子を探す楽しみはあったのですが、来店数の増加とともに個々のニーズも増えてくると、十分なサービスが提供できなくなっていました。以前からその状況を回避したいということで、ショーケースを変える案はあったのですが、同じ箱の中では何をやっても一緒だと思い、いっそ発想を変え、店を広くした上でレイアウトを考えることにしました。 改装のポイントは、お菓子をアイテムごとにゾーニングすること。そうすれば、店に入って一目で目的の場所を目指すことができ、あとは自由に廻りながら選んでいただけます。以前は4段の大きなケース1本にすべてのアイテムをギッシリ入れていましたが、そうした場合、見た目にもプチガトーが犠牲となっていました。買い方も、大きな括りの中で、例えば400円のショートケーキと同列でおやつ菓子を、というパターンになりがちだったのです。プチガトーとおやつ菓子を別にしたことで、まずお菓子どうしの喧嘩を避けることができるはず、と考えました。結果、ケースの中のお菓子の見栄えが素晴らしくよくなりました。アイテム数を減らしても、やってよかったです。 |
|
![]() された家具。年月を経てもガタつくことなく、風合いがでてくる。 |
![]() オープン当初から、僕の店舗イメージは<木の温もり>でした。今回は特に地元らしさにこだわって、飛騨のオークビレッジさんに家具製作を依頼しましたが、ショーケースはオークヴィレッジと保坂さんのコラボレーションです。はじめて試みることも多く、大変だったと思いますが、おかげさまで双方それぞれにこだわりを発揮していただき、予想以上のものができました。僕は、ケースラインをあえて整えず、高さも幅も凸凹してよいので、各お菓子群の個性を表現できるケースにして欲しいとだけ依頼しました。 完成すると、それぞれのゾーンが独立していながらも、ダイナミックな一枚板が統一感をもたらしています。店がくつろぎの空間に変わった。お菓子が華やいでいるし、お客さんの買い方も優雅になりましたね。スタッフの笑顔も動きもひきたつし、いいことづくしです。 |
![]() |
![]() |